この記事では、有史以来いくつもの国家が興亡し、現在はガーネット・スター連邦が全土を支配している柘榴*1諸島について記す。 地理 †島・地形の名前は2367年8月6日(T9970)にガーネット・スター連邦が発表した地名目録に合わせてある。 パームグラネット島 † ガーネット・スター連邦の首都、「パームグラネットシティ」が置かれている諸島最大の島。エラキス・アルフィク・エライ・アルデラミンの4共和国がおかれ、政治・経済の中心地となっている。 アンドラダイト*2森林 † 島の北西に広がり、島の面積の20%を占めるアンドラダイト森林が島のトレードマークである。元々エライ共和国領だったが、環状鉄道エライ共和国線(極北〜ニュータウン地区間)の廃線と同時に連邦政府が買い上げ、現在は政府の国有林である。 パイロープ*3山 † 島南東部には諸島最高峰のパイロープ山がそびえている。この山及び、周囲の水力発電所は全て連邦の直轄地である。 スペサルタイト*5海岸 † パイロープ山から南へ進むと、標高が次第に下がりアルフィク共和国とエラキス共和国の国境にスペサルタイト海岸が広がる。ここには広大な砂浜が広がり、観光客でいつもにぎわっている。ただ、砂浜の沖に巨大な橋が延びており、景色をぶちこわしているという人もいる。 ウバロバイト*6平野 †エライ共和国からアルデラミン共和国にかけて、島の北部を覆い尽くすようにウバロバイト平野が広がる。ここは全体が単一の都市になっており、エライ⇔アルデラミン間の国境も検査なしで通行できる。首都もこの平野の中部に置かれ、連邦の政治の中心である。 グロッシュラーライト*7平野 †エラキス共和国の平野とウバロバイト平野とは小規模な山脈で分断されており、その南部、エラキス側がグロッシュラーライト平野である。ここには工場や商業ビル、宇宙センターなどが置かれ、連邦経済の中心地である。 ハーシェル列島 †ケフェウス座μ星エラキスに「ガーネット・スター」の名を与えた天文学者ウィリイアム・ハーシェルの名を関した列島である。パームグラネット島の北方約15kmに位置している。北にある方がウィリアム島、南がハーシェル島である。ハーシェル島の東海岸沖15mのところに小島が浮かんでおり、干潮時にはハーシェル島と陸続きになる。名前は付けられていない。なお、全土が連邦政府直轄地である。 ハーシェル島 † ウィリアム島とハーシェル島は干潮時でも約1.5km離れており、この2島が陸続きになったことはない。ハーシェル島は島の9割が森林であり、冬には樹氷が見られる。夏は約2ヶ月にわたって白夜が、冬には極夜が観測される。 ウィリアム島 †SEA全体の北の果てであるウィリアム島は全土が永久凍土に覆われ、ほぼ無人島である。わずかに観測員が住んでいるが、生活をしている人はいない。この島には生物もほとんど生きておらず、ところどころ露出した岩にコケがこびりついているだけである。 ケフェウス島 † ガーネット・スターが所属するケフェウス座の名を与えられた島である。パームグラネット島の西方170kmに浮かぶ小島であり、わずか23人が集落を形作っている。ただ、この島に暮らす民族はアークティック洋上のイカダに住み、各国との貿易をしている民族と関わりが深く、同一の民族ではないかと考えられている。 民族と歴史 †民族 †民族の名前は連邦建国時に撤廃され、主に住んでいる島から「パームグラネット系」「ハーシェル系」「ケフェウス系」の3族とそれぞれの混血によって示されることになっている。 パームグラネット系 † 現在の人口の99.9%がこのパームグラネット系住民である。ほぼ全員がパームグラネット島に住み、連邦の政治・経済を動かしている。皮膚の色は肌色より白に近く、やや丸顔である。わかっている限り、3500年前からこの諸島に住んでいる。それ以前の歴史は紀元前800年頃に起きた「始まりの大火災」によって全て消失している。 ハーシェル系 †ハーシェル島に住む少数民族で、面長で顔が真っ白なのが特徴。この民族はかなり出自がはっきりしている。343年に現在のパームグラネット島から移住し、その過酷な環境に適応していった民族である。つまり、もともとはパームグラネット系と同一の民族だったのである。ハーシェル系民族は根本的にはパームグラネット系と同じため、名前も3文字発音である。 ケフェウス系 †現在確認されているケフェウス系住民は23人だが、先にも書いたようにその数はこれから大幅に増える可能性がある。もしもイカダ民族がケフェウス系民族と同一の民族だった場合、イカダ民族の総数は数百にのぼると推定されているからである。この民族は丸顔で顔色は褐色であり、南の海域から移住してきた可能性が高い。そもそも、ケフェウス島はパームグラネット島からかなり離れており、柘榴諸島に含まれるかどうか自体議論を呼んでいた島である。名前も3文字でなく、20字以上の人もいることから、この民族は他の2族とはまるっきり無関係なのではないだろうかとも考えられる。 歴史 †柘榴諸島の歴史?のページを参考のこと。 |